今回は四柱推命の冲(ちゅう)・解冲・相性、大運での冲についてご説明したいと思います。
・冲(ちゅう)について学びたい人
・解冲について学びたい人
・大運での冲を学びたい人
四柱推命の冲(ちゅう)とは?
四柱推命で冲(ちゅう)とは、円で示した十二支の反対に位置する仲の悪い十二支同士を指します。
子⇔午
丑⇔未
寅⇔申
卯⇔酉
辰⇔戌
巳⇔亥
まず初めに、冲の意味は以下になります。
冲:衝突・孤立・反対・破壊
一見悪く見える冲ですが、吉になることもあり、判断はとても難しくなります。
しかし、概ね、冲の期間は孤立しやすくなります。
もし、大運支と日支に冲がかかると、職場で一人で昼ご飯を食べることになるなど、孤立しやすくなりますので、概ね凶作用があることがわかります。
大運支の冲が若い時期にめぐれば、苦労の時期になり、正念場になります。
その時に、人生とどれほど向き合えたのかが後の上場運で開花されることになるでしょう。
また、大運で日支に冲がかかると、故郷を離れやすくなるとも言われています。
一方、運命ではなく、命式内にある人にも人生に大きな作用を及ぶす冲。
命式内の冲があると、冲する柱の時代・年代に難を生じやすいことがある一方、凶の原因となる十二支同士が冲する場合は吉に転じることがあります。
そして、衝突して結果的に吉に転じるということは、理解に苦しむ場合もあることが想定されます。
ここでさらに、冲のポイントを押さえていきましょう。
☑冲する十二支同士には勝敗がある
☑解冲する方法とは
☑男女の冲をもつ同士の相性
☑大運支と命式で冲がかかると
一つずつ見てきます。
冲する十二支同士には勝敗がある
冲する十二支同士には勝敗があります。
十二支の五行により勝敗がつきます。
子(水)>午(火)
丑(土)=未(土)
寅(木)<申(金)
卯(木)<酉(金)
辰(土)=戌(土)
巳(火)<亥(水)
土の十二支同士は冲しても勝敗はなく、さらに土が旺じることや、蔵干中気が現れるなど四柱推命の流派により判断が異なることが少なくありません。
また、冲して負けた十二支は根としての作用を失うなどの解釈もあるなど、様々ですが、冲が重なることで生じる作用もあることから、完全に無作用になるとは言い難いでしょう。
(土の十二支の辰と戌の違いはこちら)
また、大運や年運などから冲が命式内にかかり、命式の十二支が五行の強い十二支である場合は、自分自身の行動が周囲と衝突する原因になります。逆もしかりです。
解冲する方法とは
冲に対する判断は流派によって異なるなど、もともと判断が難しい現象が冲であるといえます。
そこで今回は、冲を解除するいわば、解冲する方法を2つご紹介します。
冲と同時に合がかかる
命式内のとある十二支が大運干支と冲がかかり、同時に年運でも三合がかかるとします。
日月年 大運 年運
庚甲丁 壬 庚
申辰巳 寅 子
上記の場合は三合の作用により寅申の冲は解冲します。
しかし、大運支という重きをおく十二支による、日支に対する冲のため、完全に解冲するかは不透明です。
同時に冲が複数重なる
命式と運命で同時に冲が複数重なると解冲します。
日月年 大運 年運
甲己乙 丙 戊
辰丑亥 戌 戌
辰戌の冲が大運と年運で日支にかかるため、解冲します。
衝突が複数生じることで自分自身が台風の目に位置するかの如く、周囲が慌ただしくなる一年になることが予想されます。
男女の冲をもつ同士の相性
男女で冲をもつと、反発する部分や自分と相いれない性質をもつお互いから刺激され、より恋愛に発展する特質をもちます。
冲をもつと刺激を受けることから結婚よりは恋愛向きです。
お互いが尊重する、一歩引くことができる場合は非常に長続きする刺激をもつ相性です。
男女で冲をもつ同士の相性は、お互いが自立していれば刺激的で良い相性といえます。
大運と命式で冲がかかると
大運と命式内で冲がかかると、ほぼ確実に、命式内で該当箇所に作用が及ぼされることになります。
その該当箇所により意味が異なります。
年柱 | 月柱 | 日柱 | 時柱 |
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