本記事は、四柱推命の年運(ねんうん)の見方、大運・年運(歳運)・合の年・冲の年について解説します。
・歳運(年運)について学びたい人
・年運と大運のポイントを知りたい人
・年運での合・冲について知りたい人
四柱推命の歳運(さいうん)・年運(ねんうん)とは?
四柱推命で歳運(さいうん)・年運(ねんうん)とは、1年毎の象徴的な干支であらわされる運勢であり、毎年変わるものとなります。
命式と大運(だいうん・たいうん)に加え、年運を判断に組み合わせることができれば、まとまった判断ができます。
年運の干支では、干を見ることや十二支の季節を読み解くことにより、その1年の象徴的な出来事や事象を大まかに予測することができます。
また、合・冲をより的確に判断することができれば、選択する際に役立つものとなります。後悔せず、よりよい結果を生み出すためには、歳運を上手く波乗りしましょう。
☑年運干支の中では、天干・十二支をそれぞれみる
☑大運と年運を合わせて判断する
☑年運で合がめぐるとき
☑年運で冲がめぐるとき
☑吉の年運が連続するのは幸運期
☑年運をさらに細かく分析する
☑通変星の意味が当たらない人
年運干支の中では、天干・十二支をそれぞれみる
四柱推命を推命する上で年運を考慮にいれることで、その1年を大まかに判断することができます。年運の的中率は高く、占いの中でもよく当たる方です。
特に、その1年の象意を理解するためには年運干支の天干、十二支に内在する蔵干の干とその流れをみていくことにより、読み解けます。
年運
辛壬癸甲乙丙丁戊己
丑寅卯辰巳午未申酉
2024年の干支は甲辰、2025年は乙巳です。まずは、来年をしっかり過ごすためにも、来年以降のことはひとまずみる必要はないでしょう。
しかし、甲辰年から、数年間は火局、土局の干支が強まる流れになりやすいため、頭の片隅においてもいいかもしれませんが、、。(酉・申をもつ場合は、辰・乙巳・丙などと作用し、変化が予想されます。)
天干に着目すると、甲辰は甲、十二支は辰です。
来年の前半(2-8月)は甲、後半(8-2月)は辰(乙・癸・戊)であり、順番に干が流れていくように運勢も移り変わります。
そして、日干にとって年運の天干・十二支がどのような意味をもつのか、予測することが大切になります。
十二支は大運支、命式の十二支との合や冲などの関わりを見る必要があり、とても重要な意味をもちます。十二支の季節だけをみると、その年のポテンシャルなどは予測できますが、表面的な事象は天干とセットで通根・透干があるのか見ることにより、どのような強さがある通変星となるのか見ていく必要があります。
大運と年運を合わせて判断する
大運と年運を合わせて判断するときに特に注意してみたい部分は下記です。
三合、方合、支合、冲
上記が大運支・年運支、命式の十二支にかかるのかみていくことが大切です。
年運で合(三合金局)がめぐるとき
時日 大年
乙己 壬乙
丑酉 寅巳
大運は絡みませんが、日支・時支、年運支で酉巳丑の三合金局が生じ、金の五行が大過する可能性が出ています。
大運が絡まなかったため、この乙巳年に顕著な現象であることがわかります。
日干にとって金の五行が吉か、凶と出るのかによってこの1年の吉凶が大きく変わります。
✔︎合して吉の五行が生じる
✔︎合して凶の五行が生じる
吉と出ると活躍期になりやすく、幸運期です。しかし、凶の場合であっても基本三合等はポジティブな事象とのめぐり合わせのあることが多いので、悲観しすぎる必要はありません。
該当運気に入る直前になると、合等による運勢の流れを現実から紐解けるようになるでしょう。
年運で冲がめぐるとき
日支と年運で冲がかかるとします。
時日 年
乙己 癸
丑酉 卯
日支の酉が年運支の卯と冲がかかります。
日柱は家庭運・配偶者運を司る柱であり、冲により動揺が起きることが予測されます。
しかし、日干にとって卯という十二支が不必要の場合には酉と冲することで命式全体で吉と転じることもあるので、冲を前もって机上で判断することは難しくなります。
吉の年運が連続するのは幸運期
年運の干支の五行が吉であり、連続して何年も続く場合、発展時期となります。
やはり、日干にとって吉の干支がめぐる後に凶がめぐるというように、吉と凶が交互にめぐるというよりは、吉が連続した方が発展しやすくなります。
しかし、吉の干支が連続してめぐるという人はそれだけ凶の干支も残っているはずなので、注意する必要も出てくるでしょう。
特に、大運がもともと日干にとって吉と出ている際に、年運が良い場合は概ね良好に物事が進みやすい時期になります。
次の運勢に入る直前に大極点となる出来事が起きやすいため、もし四柱推命をある程度理解できている場合は、運勢を予測し、慎重な行動を心掛けたり、前もって準備等を施すことにより、少しでもマイナスとなる汚点を少なくできたり、発展時期をより引き寄せることができる可能性はあります。
年運をさらに細かく分析する
年運が辛亥であるとすると、冬の季節に属する亥水の季節の中にあるため、月運の干支で壬や癸が巡ると効力が強くなることが予想されます。
季節が冬の亥は、水の五行を強めます。
つまり、この亥年では、壬、癸、亥月、子月、丑月、丙(壬に変化する丙、亥水で干合の条件が整いやすくなる)、辛(干合により、癸に変化するため)が強める働きがある月であることがわかります。
日干にとって、冬が苦手な人は注意な年回りです。
まずは、大運の季節を読み、次に年運、月運と影響力を小さく見ていくことで上手く読み解くことができるようになります。
歳運の(天干・蔵干)通変星の意味が当たらない人
歳運を調べていると、今年は財星だからお金に関わる時期で役割の多い時期になるのかなと予測したけれど、当たらなかったというような人もいるかもしれませんが、陽干(甲・丙・戊・庚・壬)の人の天干正財星の時期は干合に該当します。
命式によって干合しやすいかどうかは異なりますが、条件が揃えば干合するため、まずは命式と行運を調べてみることが大切になります。