比劫争財

比劫争財(群劫争財)の命式が、行運により解除され財星が適切に働く例

まず、比劫争財(群劫争財)の例はこのような命式の方です。

時日月年
甲甲己乙
子辰丑亥

上記命式では、己正財を、乙甲が剋しています。

この方の真面目な性格を利用しようとする周囲の存在をうかがえるとともに、金銭などの財物も狙われています。

さらに、注目したいところとして、年柱乙は自分より年上との縁を見る柱であり、上司・親などから正財が剋されていることは、時柱甲から剋されている(干合で戊偏財が出ている)よりも深刻な事態となることが予測されます。

しかし、この亥水に支えられている強い年柱の乙は、行運で庚がめぐれば、辛亥として金局の辛になるため、比劫の木局を強く抑える働きがあります。

この方の財運期は、財星単体がめぐる時期ではなく、土から金に連続的な流れをもつ行運が該当しています。

時日月年  行
甲甲己辛  庚
子辰丑亥

他にも‥
辛(木局を抑える)
乙(条件次第では、辛に変わる)
酉・申・戌・辰

また、乙亥という干支は、壬戌や壬辰などの干支の作用により、辛に変わりやすくなる(十二支の亥水は戌や辰で抑えられ、水気を帯びた戌や辰に辛が通根できる)ため、これら干支の時も発展時期です。

年柱が吉化するということなので、相続・実家・職場の上司に恵まれるなど、これらの環境により、結果的に財運があるといったことが想定されるでしょう。

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