四柱推命の干合、支合、三合、方合の解説、命式と運命で起こる事象とは

今回は四柱推命の干合(かんごう)、支合(しごう)、三合(さんごう)、方合(ほうごう)についてご説明したいと思います。

この記事はこんな方にオススメ

・合について学びたい人
・特殊な合について学びたい人
・大運と関わる合を知りたい人

四柱推命の干合、支合、三合、方合

四柱推命の干合(かんごう)とは?

四柱推命の干合とは、十干の内二つの干同士が引き合うことで特別な五行を生じる現象です。

干合をもつと特別な事象が現実的になることもあり、非常に特殊な判断がなされる場合もあります。

その明確な事象は未だに未解明な部分が多く、さらなる発展と理解が求められます。

甲と己が引き合い➜土が生じる
丙と辛が引き合い➜水が生じる
戊⇔癸が引き合い➜火が生じる
庚⇔乙が引き合い➜金が生じる
壬⇔丁が引き合い➜木が生じる

甲⇔己➜と己に変化
丙⇔辛➜に変化
戊⇔癸➜に変化
庚⇔乙➜庚とに変化
壬⇔丁➜に変化

上記からもわかるように、干によっては、変化する干としない干があります。

干合している命式の一例

命式を一例示します。

日月年     日月年
壬丁  ➜  癸甲乙
亥寅亥     亥寅亥

上記の命式では、月干の壬と年干の丁が干合し、甲と乙が生じています。日干の癸に対して木の五行は食神・傷官の意味になるため、非常にお話しが得意な人であることをわかります。

日干と月干、月干と年干が支合しており、とけあう場合もありますが、蔵干は水と木の五行が溢れています。

つまり、干合した際に根となる支が多いことから、この命式はほぼほぼ干合状態にあると言えます。

干合状態が変わる一例

日月年     日月年
甲己  ➜  甲己乙
辰丑亥     辰丑亥

上記の例では干支の乙亥が年干に存在し、己を押さえているため、甲と己の干合が起きにくく、命式は変わりません。

しかし、そうした判断は年干が意味する20代までとなり、20代から徐々に干合した人生を歩み始めます。

年代により各柱の重要度は変わり、命式の変化とともに、人生が大きく変わります。

日月年     日月年
乙  ➜  戊
辰丑亥     辰丑亥

干合前の命式では、己は正財という意味ですが、干合すると敗財という意味に変わり、この人は20代を境に人生が180度変わります。反抗期は20代に起こり、独立心旺盛になり、自己中心的な解釈が目立つようになります。

しかし、強い運命で木や水の干支がめぐり、年干の乙亥が強まれば、元の自分に戻ります。この命式に、己の恋人ができれば、干合は解けにくくなりますので、二重人格のような不安定な精神性をもつことにもなりかねません。

 

四柱推命の支合(しごう)とは?

四柱推命を読み解く際には十二支同士の関係を見る必要があります。

四柱推命の十二支には支合(しごう)・三合(さんごう)・方合(ほうごう)といって、支同士の仲がいい関係があります

合次第では命式内の五行のバランスは変わり、それに伴い運命も大きく変わります。

まずは、十二支の支合を見てみましょう。

子⇔丑➜生じる五行が水
寅⇔亥➜生じる五行が木
辰⇔酉➜生じる五行が金
午⇔未➜生じる五行が未
巳⇔申➜生じる五行が水
卯⇔戌➜生じる五行が火

命式内で支合があると上記の五行が生じます。辰酉の合により金が生じますが、近くに水の存在があれば、金はさらに強まります。金は土に埋もれやすいという性質が潜在的にありますので、水の存在がポイントになります。

命式の中で強い五行がある場合、支合などにより命式内に生じる五行から現実化する事象を感じにくくなるかと思います。大過しすぎる場合は、その事象が現実的になりやすくなるためもちろん感じやすくなると思います。

四柱推命の三合(さんごう)とは?

申⇔子⇔辰➜生じる五行が水
亥⇔卯⇔未➜生じる五行が木
寅⇔午⇔戌➜生じる五行が火
巳⇔酉⇔丑➜生じる五行が金

命式内と運命の中で上記三支が揃うことを三合(さんごう)と言います。

三合の中でも、子卯午酉(四旺の十二支)を含んだ二支がそろうことを半会(はんかい)といいます。

半会した場合でも、五行は生じ、物事の完結が早まる時期や協力関係を結ぶことができるようになります。

大運や年運と命式内で三合や三合半会が起き、生じる五行が日干にとって吉と出る場合は大吉運となります。

一方、凶とでた場合は思わぬ落とし穴が生じる期間となる可能性が高くなるため、注意が必要になります。

日月年     大運
辛乙癸     己
酉丑     

命式と大運で酉巳丑の三合金局が強まり、日干辛が非常に強まります。月干乙木は財星ですから、比劫性から財星を剋すことにより、金銭問題が勃発し、対人面で大きな問題が生じる10年となることが予想されます。

半会が成立するだけでも比較的強い五行が生じるため、大運では見逃してはいけないポイントです。

四柱推命の方合(ほうごう)とは?

命式内や運命で下記の三支が揃うことを方合(ほうごう)するといいます。

亥⇔子⇔丑➜水に偏る
寅⇔卯⇔辰➜木に偏る
巳⇔午⇔未➜火に偏る
申⇔酉⇔戌➜金に偏る

四旺の十二支を含んだ二支がそろうだけでは、方合は採用されず、三支そろうことが条件です。

方合は十二支の季節が偏るため、命式内の良い作用をもつ十二支の意味を大きく変える働きがあります。また逆もしかりです。

その期間は人生でも予想もできなかったことが現実化することもあるため、運命を読み解く際に、大運や年運の作用により、方合がかかる時期は特に注意して推命するように心がけましょう。

そのため、三合より方合の方が運命を読み解くのは少し難しいかもしれませんが、非常に興味深い現象であることがわかります。

方合で一点注意したいこととしては、比肩が強まる方合の時期は、計画の甘さが出てしまい、今の状況から急いで飛び出したいと思うことで不安定化を招く恐れがあるため、考えが思いついた後日、計画を練り直す必要があるでしょう。

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四柱推命を読み解くことが難しい人は、まずは、分かるところから読み進めましょう。そして、少しずつ知識の幅を広げてみてください。