天干

四柱推命の解説【壬(みずのえ)の意味・性格・特徴】

天干
意味
壬(みずのえ)
川、海、湖、沼、運河、大量の水、津波
・陰陽が陽で五行が水に属する
・楽観的で寛容性を持ち合わせる
・策略家の一面があり束縛を嫌う

壬(みずのえ)の詳細解説

壬(みずのえ)の性格

日干が壬の人は、正義感が強く、頭の回転が早い人が多いです。勉学がよくできるというより、キレものタイプの方が当てはまります。

リーダーシップを発揮することに長け、周囲を引っ張る役目をしていることがあり、したたかです。。

大量の水は、小さな隙間でも流れ込むことができるように、壬の人は、どのような人にも大らかに接し、優しいタイプだと思われています。

女性的な一面を持ち、男性では、男色をもつ場合があります。

壬(みずのえ)と他の天干との相性

壬(みずのえ)とは、川、海、運河などの大量の水に関係する、水の五行に属する天干です。

壬は綺麗で澄んだ状態であることがよく、水源である天干、庚(かのえ)・辛(かのと)があると良質な状態になると言えます。

しかし、水源から水が湧き出すぎると、激流となり、周囲をなぎ倒すような力を持つため、その時には、堤防や岩、大量の土などと表現される戊(つちのえ)が必要であることが知られています。

また、その行き着く先に、甲(きのえ)・乙(きのと)があると、なお壬の状態が良くなると言われています。

ほかには、丙太陽との相性では、自然の象意として、海と太陽に例えることができるものであり、関係性は良好です。

壬(みずのえ)と丁(ひのと)が引き合い木の属性に変化する

壬丁甲乙
寅未 寅未

壬(みずのえ)と丁(ひのと)が変化すると、甲(きのえ)と乙(きのと)という木局の五行に変化します。

地支に木の五行をもつ天干(甲・乙)の根となる水木の五行の十二支をもつなら、金の干支が出ていなければ、変化します。

壬丁同士の相性は良好であり、会話が弾むに伴い笑顔もあり、すぐにお互いを信頼し合えるような仲になります。

壬寅は潜在的に変化しやすい性質を持つので、丁が巡る時期は注意して推命することが大切です。

壬や癸は、金の五行の辛(かのと)を輝かす

壬(みずのえ)や癸(みずのと)は土により輝きを失いかけている辛(かのと)を洗い流し、良質な輝きを増幅させる働きを持ちます。

まず、辛は、湿らされていない戊や己により、輝きを失いやすいという特徴があります。

壬や癸の干としての強さは、根を持たないときや逆に強すぎるときよりも、適度な強さで根をもつことが大切ですが、根を持たない場合でも比較的作用があると言えます。

金の五行である辛が良い作用として働く人にとっては、辛が輝く時期が運命で巡ってくるのか確認するようにし、自分自身を輝かせられるように、しっかりと予定を立て、準備しましょう。

壬は己により、汚れた形となりやすい

壬(大河・大量の水)は土や田畑と表現される己(つちのと)とは相性が良好でないことが知られています。

水が土により濁ってしまうためであり、この己が巡る時期は、多くは新たな問題が浮き彫りになる時期であると言えます。

しかし、壬の人の中には、官殺が良い方にとって、戊・己どちらにおいても良好になる場合もあり、命式を見て判断しなければならない部分もあります。

命式内に、土を抑える、木局の五行や十二支、水源がある方にとっては、己による水の濁りが抑えられるため、影響は小さくなります。

丙は庚と出会うと、壬に変化しやすい

丙辛の干合の条件がそろえば、丙は壬に、辛は癸に変化することは知られています。

丙は庚と出会えば、この干合の条件を成立させやすくすることがあります。

例えば、丙申や丙子なども庚と出会うことにより、干合し壬申・壬子に変化しやすい干支となります。

干合の変化はよく見逃してしまいやすいため、どの状況で変化しやすいかあらかじめ確認しておくことが望ましいでしょう。

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四柱推命を読み解くことが難しい人は、まずは、分かるところから読み進めましょう。そして、少しずつ知識の幅を広げてみてください。