今回は四柱推命の力量、根の作用、透干(とうかん)についてご説明したいと思います。
・力量について学びたい人
・根の作用について知りたい人
・透干について知りたい人
四柱推命の力量とは?
どの天干に重視して推命すればいいのかわからない時は、四柱推命の力量を考える必要があります。
大運干支、月干支などに注目することはもちろん大切ですが、命式内のどの天干が強いのかなど、
細かく推命する上で、大切な考え方になりますので、参考にして推命してみてください。
本記事で押さるべきポイントを以下に示します。
☑四柱推命の力量とは
☑四柱推命の根の取り方とは
☑根のある正官が命式にある場合
☑根のある正財が命式にある場合
☑透干(とうかん)とは?
☑四柱推命で根の作用を持つ支の冲
☑正官と偏官が混在する女性とは
☑正官と偏官が混在する並びや運命
☑命式に偏官と正官の両方持つ人
一つずつ見ていきます。
四柱推命の力量とは
天干や十二支などが組み合わさることで発揮する力量を考えることで、四柱推命の的中率を比較的上げることができます。
天干や十二支についての力量では、天干から十二支へ根があることや逆に十二支から天干への透干を考えます。
四柱推命家の中には、根や透干についての天干と十二支の例えを、ネジにおけるボトルとネックなどと表現し、この二つがあり初めて天干や十二支が力を発揮すると例える人も中にはいます。
このように四柱を推命して行く上で根の作用や透干するかを考えることはどの天干や十二支が力をもつかを理解するための助けとなるため、的中率の増加を考える上では大切です。
ですが、おおむね、天干・十二支の通根や透干がない干であっても力はあると考えていいと思います。しかし、例えば、傷官・偏印・財星となる天干が強く通根していると、凶(強い傷官を抑えられない(吉星の官星を破る)・偏印の大過および倒食・財星により身弱になり多財身弱など)になるというように、細かくみていくときに参考にできます。
四柱推命の根の取り方とは
四柱推命の根の取り方を解説します。
まずは、日干甲、月干戊、月支が辰の命式があるとします。
日月年
甲戊庚
申辰辰
上記の命式は月干戊が同じ五行の十二支である辰に根があり、月支戊は比較的強力な干支であることがわかります。
さらに子という干支が運命でめぐるとき、子辰申の三合水局になり、戊の根としての作用を弱めることもある辰。
以上のように根としての作用は大きく変わることがあることも注目したいところです。
根のある正官が命式にある場合
根のある正官が命式内にある女性は、運命的に男性との縁があると言われています。
それも月干の正官が月支に通根する命式をもつ女性は男性縁があり、自分自身がしっかりと清潔感を持ち合わせ、容姿を整える傾向があります。
運命で根がある、根をもつ正官がめぐる場合にも同様の意味を持つことがあります。
また、正官はきっちりした行動を軸とするため、社会的にも伸びますし、仕事縁、昇格運があるとも解釈できます。
しかし、根のない正官がある、めぐる場合は異なる意味に変わることもありますので、通根・透干しているかは大切になります。
上記で通根について紹介しましたが、干支が強い意味を持つかどうかは、命式内の天干が根を持ち機能しているかを見ることも必要です。
ただし、概ね、根がない場合においても天干の機能、作用はあるとみていいでしょう。
根のある正財が命式にある場合
根のある正官が命式内にある男性は、運命的に女性との縁があると言われています。
それも月干の正財が月支に通根する命式をもつ男性は女性縁があり、優しさや思いやり、人の話しをよく聞く人が多い傾向です。
運命で根がある、根をもつ正財がめぐる場合にも同様の意味を持つことがあります。
また、正財は誠実で我慢強い性格を軸とするため、結果的に信頼を得られ、勤勉で財を貯蓄し、行動的です。
しかし、根のない正財がある、めぐる場合は異なる意味に変わることもありますので、通根・透干しているかは大切になります。
ただし、概ね、根がない場合においても天干の機能、作用はあるとみていいでしょう。
透干(とうかん)とは?
四柱推命の透干を見ていきます。
日月年
甲戊庚
申辰辰
日支の申(さる)は金局の五行であり、年干庚と同じ五行です。
この日支の申から庚に対して透干(とうかん)しているといい、申の蔵干に庚が採用されている場合は比較的影響力を持つと考えていいでしょう。
逆に、年干の庚から申に根があると考えるため、その逆が透干であることがわかります。
いずれにせよ、干支の影響力が強まり、事象的な影響力を持つ可能性が出てくることが予想されるため、十二支が天干に透干するかどうかを考えることが大切になります。
四柱推命で根の作用を持つ支の冲
命式内に十二支が最大で四支あると思いますが、その十二支がある天干の根としての作用がある場合、
その十二支が運命である大運支や年運支と冲する関係であることがあります。
冲には勝敗があるため、例えば、根としての作用がある十二支は、根としての役割が比較的効力が弱くなるため、大運支などと冲する際は注意深く推命することが大切になります。
命式内でとても重要な吉としての作用を持つ十二支が冲し勝敗に負けると、現実的に影響が生じやすくなるため、それまでとは大きく生活リズムが変化するような事象が起きても不思議ではありません。
できれば、対人同士でも相性が悪いと感じやすい冲する相手とは一歩引いて接することが大切です。
正官と偏官が混在する女性とは
命式内で、正官と偏官が混在する女性は、男性との縁が多く、難が生じやすい傾向が出てきます。
女性にとって正官と偏官は広い意味で男性や仕事と例えることができるため、その星が多くなることにより、問題を生じることになりやすいことに注意しなければなりません。
正官と偏官が混在している女性は、色気を持ち合わせ、男性からも人気があります。
その影響からか、男性が多く現れるか、全く現れないということも考えられ、現実から判断することが望ましいです。
概ね、身弱の人は難が生じやすくなることが多くなるため、比較的身強であることがいいでしょう。
職場などからの社会的圧力に耐える強さと男性を見極める判断力が必要になるでしょう。
正官と偏官が混在する並びや運命
正官と偏官が混在した並びを命式内に持つ場合は、男性か女性、身強か身弱によって意味が異なることが想定されます。
命式内もしくは運命で正官と偏官が混在していると官星が不足している人にとっては好ましい運勢になることも多くあります。
官星による影響において吉凶の事象を以下の表にまとめたので、参考にしてみてください。
吉事象 | 仕事運、男性縁、順調、変革 |
---|---|
凶事象 | 男性問題、社会的圧力、疲弊 |
命式に偏官と正官を両方持つ人
命式に偏官と正官の両方を持つ人は社会的な圧力が強くなり、多忙な日々を送ることになりがちです。
その官星に根を持つ、透干するなどの場合はその強力な圧力に注意が必要になります。
容姿や身なりは整っている人も多いため、美しい人も多い傾向ですが、それにより、異性問題に注意しなければなりません。
しかし、概ね、自分を鞭打ち発揮される行動力や変革力には定評があると思いますので、ご自身の長所を発揮することやしっかりと休息をとることが大切になります。