初めまして、こんにちは!
さっそくですが、今回は四柱推命の読み方(見方)をご紹介したいと思います。
初心者〜中級者向けの内容です。マニアックな内容も集めています。

・四柱推命について知りたい人
・通変星などを詳細に知りたい人
・四柱推命の読み方が分からない人
四柱推命の命式、大運、年運から性格・運命を判断
四柱推命では命式と大運・年運から性格・運命を読み解くことができます。
そのためには、命式や運命を総合的に判断しなければなりません。
➀通変星を理解する
➁日干を把握する
➂月支、月支・日支の透干を判断する
➃身旺・身弱を判断する
➄干合があるか
➅合・冲を判断する
➆大運の吉凶を判断する
➇十二運を理解する
➈時柱を推命する
+α:良い命式と運命
+α:相性の見方
※身旺・身弱・命式・大運・年運を絡めて判断
上記を理解できれば、四柱推命の命式および運命を読み解くことができます。
四柱推命の解説~通変星を理解する~
「比肩」から「偏印」まで11種類ある通変星の特徴を理解することは四柱推命を学ぶ上で基本となり大切です。
ここでは、四柱推命の星の意味(比肩・劫財・敗財、食神・傷官、財星、正官・偏官、印綬・偏印)を簡単に解説します。
通変星の意味と特徴
+α 通変星の詳細
比肩は、個性を大事にし、自分を第一に考える星です。1人でバリバリこなします。何にでも割り切ることが上手く、比肩同士は適度な距離感と良い人間関係を築くことができます。新規開拓など新しい取り組みが起きる時期ですが、上手く波に乗れるかは、準備・スキルの高さ・四柱・行運次第です。官星や食傷星との相性が良好です。 | 劫財は、比肩と似ている傾向です。比肩は1人で行動することが多いです。一方劫財は、周囲と仲良くなり仲間を増やして自信を高める傾向です。劫財があると損得勘定に敏感となり、計算高さが見られます。食神と組み合わさることで思わぬ財が転がりくることもあります。和の中で存在感をもち、ポジショニングが上手です。 | 敗財は劫財に似ている傾向ですが、人情を第一に考える星です。人情を大切にした結果、人に迷惑をかけられることも多くなりがちですが、迷惑なことでも引き受けることで、人から好まれやすくなり、適する場所を与えられる星です。人を救う星でもあります。上手く断る高度なスキルが必要になります。 | 食神は自由を大切にする星です。自由を大切にすることは、あらゆる欲求にも素直に従いやすくなります。喜怒哀楽を素直に表現することに長け、おしゃべりやお話が上手い傾向です。恋愛体質な人や恋愛をしたくなる時期は総じて食神の作用によるものです。また、四柱や行運次第では、子供や遊びとの縁があると言われています。 | 傷官は自由を大切にする星です。神経が鋭く敏感であり、細かなところまで気づくことができます。運動神経も良い人が多くシャープな仕上がりです。作品制作ではその緻密さが評価され、名誉となります。しかし、傷官により官が破れる場合は思わぬ落とし穴があることもありますので吉凶の判断が必要となります。 | 正財は現実的な役割や人、勤労の財を意味します。正財をもつ方は人の話をよく聞きます。その姿勢が評価されて信頼を勝ち得る星です。現実的な課題が多くなる傾向ですが、取り組んだ分は財(利益)として返る傾向です。人との縁は深く狭い傾向です。正財は堅い印象を周囲に与え、まじめな会話が多くなるため、食傷星を好みます。 | 偏財は現実的な役割を意味します。正財との違いでは、正財は決められたことに対する課題なのに対して、偏財は少し形式が異なる様々な課題です。その役割を取り組んだ分は財(利益)として返る傾向です。人との縁は浅く広い傾向です。この時期には、投機や複雑な恋愛を経験する人も多く、夜の世界に足を踏み入れる人もいます。 |
正官は自律・名誉の星です。正官の行動力は踏み慣れた範囲内です。正官をもつ人は自分の考えや行動を自律でき、その姿勢が社会的な信頼となり、恵まれた仕事運や昇進運の星回りとなります。正官をもつ女性は服装や髪、化粧などが適切になされており、男性縁があります。比劫星と組み合わさると美しさやかっこよさを追求します。 | |
偏官は変革・名誉の星です。偏官の変革は新しい領域にまで踏み込みます。偏官をもつ人は自分の考えや行動を抑えることができます。正官は形を変えないですが、偏官は形を変えた変革や行動を起こすことができます。強さをもち怒ることに長け、実際に怖い印象を与えます。責任感をもち、仕事での活躍期となりやすい星回りです。 | |
印綬は事実に意味をもたせる論理的思考を意味する星です。化学や数学などの学問が得意な人が多く、先生から好かれます。何事をもまとめる能力、物事から傾向を読み取る力があり、論理展開により最後は実力と自信を高めます。何事も事実から意味を抜き出すため、思い込みが強くなります。母縁や愛を持ちあわせています。 | |
偏印は事実に意味をもたせる論理的思考を意味する星です。印綬との違いでは、学問ではなく趣味などに没頭する傾向です。典型例が占いです。印綬と似た偏印は、母とも言える母性愛のある人との縁があります。四柱・行運次第では倒食が起きることがあり、病気を患う期間になることもあります。身弱の人にとっては良好となります。 |
※通変星と十二運を掛け合わせて判断する流派もあります。
四柱推命の解説~日干を把握する~
異なる十の天干の特徴・意味を理解することにより、干支全体の理解は早まります。
5つの五行と陰陽の違いや日干支の五行・意味を把握することが大切です。
十干の意味と特徴
※例えば、乙(きのと)では穀物や生花、雑草や蔓草など、干は命式と運命での季節により状態は様々です。
※丙という干は甲・乙を強める反生作用や壬(海・大河)の水面反射により太陽光が反射光になるなど奥が深い干です。甲にとって丙食神は恋愛や遊びですが、自身を温める印の作用(学習)となり比肩(自信)を強めます。
※壬が旺じると人をなぎ倒すような津波となり周りに大きく影響を与える存在となるため、戊で壬を制御する必要があります。
四柱推命の解説~支の透干を見る~
十二支それぞれの蔵干と割り当てられている干支の五行を理解しましょう。
十二支の蔵干と五行
※蔵干の余気(初気)・(中気)・本気には分率があり、行運を学ぶ際に大切になります。
※土の十二支の冲(ちゅう)により蔵干中期が表われる・土の五行が旺じることや、午の蔵干は流派により異なります。
子・卯・午・酉は四旺の十二支と呼ばれ、季節の象徴として同じ五行の干が蔵干に配置されています。
季節のある十二支を理解することも大切です。
十二支の季節を瞬時に判断することが推命の質向上には必要です。寅と卯、酉と戌まで覚えましょう。
十二支の季節と寒暖
※十二支には仲のいい関係(支合・三合・方合)や喧嘩する関係(冲)があります。
※十二支の季節により干の状態もわかります。例えば、秋の丙(戌月の太陽)は陰ってる(比較的弱い)など。
日干から月支(月柱の支)などを見ると、人の雰囲気(暖寒)を季節から読み取ることができます。
冬の季節に偏る→冷静さと暗い陰のある雰囲気
また、干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)を組み合わせてできた干と支を干支(かんし)と言います。
干支の透干・根としての作用があるかどうかをみることで、身旺・身弱、干の強さを判断することができます。
天干が通根する・しない十二支
※通根の力量については慣れによるものになりますので、推命する際には必ず意識して読むようにしましょう。
根の作用の場合分け
例えば、甲子(きのえね)という干支は水の五行である子が天干の甲を強め、根の作用があります。
さらに、甲寅(きのえとら)という干支は木の五行である寅と天干の甲が同じ五行で甲の根としての強い作用があります。
また、甲辰(きのえたつ)という干支は土の五行である辰が天干の甲とは剋の関係であり、根としての作用は弱いです。
甲
↓
子寅辰
➀➁➂
➀根の作用はある
➁根の作用はかなり強い
➂根の作用は比較的弱い
※辰は三合で水を生じることや蔵干中気に乙を内在していることも加味しています。
透干の作用の場合分け
甲
↑
子寅辰
➃➄➅
➃透干の作用は弱い
➄透干している
➅透干していない(蔵干に乙あり)
命式内の十二支と同じ天干の五行があれば透干していると言います。
例えば、月支に寅があり天干に甲や乙がある場合は透干しています。
透干していない十二支に内在する干は、ポテンシャルがある程度にとどまります。
命式内または行運により透干・通根した天干は干としての作用を強めることが特徴です。
四柱推命の解説~身旺・身弱の判断~
四柱推命を読み解くには命式を分析して比較的前に押し出していくことのできる身旺なのか、控え目で精神面を大切する身弱なのか。
身旺か身弱により通変星や大運などの意味が異なるため身旺・身弱を判断します。
命式の身旺・身弱の条件とは
月支に透干している天干がある場合に採用されることが多い(月令を得る)
日干が通根できる十二支が多い
日干の助けとなる五行が多い(印比劫)
月支に透干している天干がない(無根)
身を弱らせる五行が多い(食財官)
日干の助けになる五行の干支が命式内に少ない(印の不足)
強い身旺の例
日月年
甲甲丁
子寅寅
上記の命式では月支と年支に日干の甲が通根します。月支に通根している甲が2つあるため身旺であると判断します。
丁が喜神のため、丁の状態により吉凶が左右され、庚がめぐるのも良好です。
適度な身旺の例
時日月年
壬甲丁甲
子辰巳寅
月支の巳に根をもつ月干よりも、日干の助けになる干支が多いため身旺と判断します。
月支に通根する干支は比較的強まります(4倍程度といわれる)が、今回は総じて判断しました。
財星と身旺・身弱だけを追って捉えると、お金を流しやすいか流しにくい時期かなども分かります。
身旺・身弱の判別が難しい例
日月年
甲丁甲
子寅子
一見身旺に思うかもしれませんが、天干の丁が周りの甲に強められているため、身を弱らせる五行である丁が強まります。
また、子寅子という季節は総じて冬のような冷静さを醸し出す陰のある雰囲気という印象です。
身旺か身弱の判定が難しい事例です。
人前やプレゼンなどで緊張して声が小さい人の多くは身中〜身弱です。
身弱の例
日月年
甲戊庚
申辰辰
日干の甲の周りには非常に強い戊や庚があるので身がもたず身弱です。
子がめぐると三合水局(子辰申)となり援助が期待でき身強、吉となります。
上記のようにまずは命式内で身旺か身弱なのかという判断をすることが望ましいです。
大運や年運と命式を総じて判断する場合は大運支を月支と同程度と見なして判断します。
大運に連続する喜神の専旺干支を持つと、活躍期となり恵まれた人生を歩む人も中にはいます。
四柱推命の解説~干合の有無~
十干の内二つの干同士(陰陽が逆の二干)が引き合い、特別な五行を生じる現象を干合と言います。
四柱推命の命式を判断する際に干合現象をみることで、人との縁や相性、日干が変化するかなどが分かります。
命式内や行運で変化後の干を剋する干支がない
変化する干と変化しない干があります。
※時短で占う鑑定では、干合による干の変化は見ず、「ご縁あり」などの簡単な解釈にとどめいている占い師が大半です。
干合の判断は難解のため、推命の結果と現実を照らし合わせてじっくり判断する必要があります。
命式内に干合があれば生じる五行を命式内の一要素として加える程度でも構いませんが、日干が変化すると判断する場合は命式の通変星が一変します。
時々の行運により干合状態は変わるため、正確に読み解くためには非常に細かく難解な判断が余儀なくされます。
四柱推命の解説~合・冲の有無~
四柱推命の十二支には支合(しごう)・三合(さんごう)・方合(ほうごう)・冲(ちゅう)など、仲のいい関係と悪い関係があります。
合冲次第では命式内の五行のバランスは変わることがあるため、四柱推命を読み解く際には、五行のバランスを考えることが大切です。
※合・冲では、命式内の忌神となる干支が喜神に変わるとき、大吉になります。
十二支の支合(しごう)
※命式の支合する柱同士の関係は仲良くなりやすくなります。
※甲寅は寅亥の支合、午寅の半会による反生作用により甲が強まりやすく、身弱にはなりにくいです。
※五行のバランスが変わる際は、予想できない状況になることもあります。
命式内や運命で上記の二支が揃うと支合(しごう)すると言い、上記の五行が生じます。
月・大運支と支合し元々命式に無い五行であれば、なお生じる五行は強まるとともに、わかりやすく現実的な事象が起きやすくなります。
十二支の三合(さんごう)
※子卯午酉の十二支は相方の十二支を引っ張る役割があり、現実的に協力関係を築けます。
※支合と三合半会により辰は金の五行、申は水の五行、戌は火の五行を生じやすい十二支であることもチェックです。
※亥未、戌寅などを半会と捉える流派もあります。
※「癸巳」は巳申、酉巳丑の合により水が強まりやすい干支であることも上記からわかります。
命式内や運命で上記の三支が揃うと三合(さんごう)するといいます。
子卯午酉を含んだ二支がそろうことを半会(はんかい)と言い、上記五行が生じます。
三合では、土の五行などの元々ある五行は残るため、生じる五行に偏り過ぎないことも推命する上で役に立つポイントです。
十二支の方合(ほうごう)
命式内や運命で上記の三支が揃うと方合(ほうごう)するといいます。
子卯午酉を含む二支がそろう場合は方合が採用されず、三支そろうことが条件です。
方合は土の十二支を大きく変えてしまう働き(例えば、土から水の五行に変化するなど)があるので、命式を根底から覆すことがあり、思わぬ出来事が起きることがあります。
十二支の冲(ちゅう)
分離や衝突などを意味する反対に位置する十二支の二組の組み合わせ
子⇔午
丑⇔未
寅⇔申
卯⇔酉
辰⇔戌
巳⇔亥
※衝突して吉になる冲では、理解に苦しむこともありえます。
※冲が重なることや合冲が複数絡み合うと、象徴的な出来事が起きやすくなります。
まずは行運(大運・年運)が命式の月支や日支と冲するかを見てみましょう。
冲を持つことが吉になることもあり、判断はとても難しくなります。
四柱推命の解説~大運の吉凶を見る~
四柱推命には命式の他に大運という行運があります。この大運は10年ごとに干支が割り当てられており、四柱推命を読み解く際には大切な役割があり欠かせません。
四柱推命の大運が命式にとって吉か凶かは時々の人生に対して影響します。四柱推命の大運を割り出し、命式にとってどんな役割がある10年となるのか判断します。
大運・年運の天干の象徴
大運と年運は四柱推命の中でも重視すべき行運であり、深い理解は必須です。
年運の天干:1年の象徴
※大運は十二支を、年運は天干を比較的重視します。
下表を参考にして推命に役立ててください。
※吉凶は四柱・行運の五行の偏り次第です。
※悪くなる大運前には判断を見誤ることが多くなります。
※行運で次の干支に変わる直前や五行が偏る際には、象徴的な出来事が起きやすくなります。
※大運干支の吉凶が人生に与える影響は絶大です。30年毎の接木期の的中率は非常に高いです。
※接木期とは春夏秋冬の30年毎の区切りにあたる期間であり、午未申酉では未と申の境目の時期です。
行運の判断で役立つ天干の相性
※行運を見る際にも干同士の相性をみる必要があります。
※五行の偏り次第では、相性は変わることもあります。
※2 水や木の五行が存在すれば、相生の関係として上手く気が流れるため、相性は良好となります。
大運に年運を絡めた判断
日月年 大年
甲己乙 丁癸
辰丑亥 亥巳
まず大運丁亥と年運癸巳が剋し合い、この年に限ってはぎくしゃくしてもおかしくないと判断します。
年支亥水は大運支亥と自刑、歳運の十二支巳と冲がかかり、年柱の十二支亥は自刑と冲により慌ただしい状態です。
歳運の天干癸は日干甲にとって印綬母星であり、年柱は年上や親世代、幼少期を意味する柱です。
この年、日干甲の親は大病を患いましたが、その年の手術により一命をとりとめています。
大運の干は丁傷官でしたが年柱は長生、月柱も冠帯と運の勢いがある十二運だったことも幸いです。
※月運と日運が天戦地冲を起こすと、交通機関のダイヤルが一時乱れるなどします。
大運、年運、月運の天干に着目
大年月
丙己庚
戌亥午
上記のような大運、年運、月運の場合、大運から月運の干では、丙→己→庚というように、大運干丙が最終的に庚に力を与えていることがわかります。
丙の時期の中でも庚が強まる時期です。
次に見るのが命式ですが、日干にとって庚が必要な天干かどうかを判断します。
例えば、身旺の日干甲の人にとっては丙の大運でありながら、庚が強まるというように、太陽に照らされている中で名を残す期間という見方、読み方ができます。
大運の力を受け、日運にまで作用があり、自分に必要な天干の五行が大きく偏る状況では、象徴的な喜び事が起きやすい月日となります。
※本来、命式を組み合わせて判断することがセオリーですが、行運を偏って見ることもできる事例です。
そして下記は、四柱と行運を加味して、身旺であれば食財官、身弱であれば比劫の運に入れば吉凶がおおむねわかるという内容です。
身旺→エネルギーを増やす五行では凶
身弱→エネルギーを増やす五行では吉
身弱→エネルギーを減らす五行では凶
上記の判断の他に、干支同士の細かい意味や相性、関係性を見ることが推命の質を上げるためには必要です。
具体的には、甲には丁庚丙癸、壬は庚丙戊甲、庚は丁との相性が良いなど、他にもありますね…
大運が吉となる例
時日月年 大運
癸甲甲丙 庚
卯子巳午 辰
大運の庚は日干甲にとって偏官となります。大運支の辰は日干支子と半会し、水が生じています。
日支との半会により、対人面は良好となりやすくなり、卯寅辰の方合が一度はかかる大運です。
強い丙食神が庚偏官を剋するとみることもできますが、半会により丙食神は抑えられます。
庚と甲は比較的相性も良い干支であることに加え、適度な身強かつ、身を剋す庚金がめぐることから、大運10年の内少なくとも前5年は良好です。
辰の蔵干は乙癸戊なので、後5年は吉凶両方混在することになります。
※大運が庚辰であれば、庚が5年、蔵干辰の乙が1年6ヵ月、癸が6ヵ月、戊が残り3年です。ですが、上記は諸説あります。
大運が凶となる例
命式 大運
辛甲甲丙 庚
酉子巳午 辰
大運支の辰は日干支子と半会し、水が生じます。
元々身弱の命式に辰酉の合により強い庚(かのえ)偏官(へんかん)がめぐり、社会的責任が強く大運では凶です。
また強い丙(食神)があり、大運で強い水(偏印・印綬)の五行が生じることから倒食として、病気に気を付ける必要がある大運となり得ます。
四柱推命の解説~十二運を理解する~
十二運星は四柱推命では補助的に判断に加えます。
十二運星と動物占いは関係性があり興味深いです。
十二運の意味と運勢の強さ
※冠帯、絶、病、胎、長生、沐浴は美的感覚に優れています。
補助的な判断で役立つ十二運の特徴
※吉凶ではなく、帝王、健録、冠帯、長生、衰、絶などは比較的運勢に特徴があるので、推命では補助的に考慮してみましょう。
四柱推命の解説~時柱を推命~
生まれた時間から特定できる四柱推命の時柱。
基本的な意味としては、晩年運や子供・部下運を見る際に用いられるものです。
時柱と他柱の関係から、子供・部下との関係性が分かります。
また、時柱との合がある、天地徳合をもつ場合、人を救いたいと思い尊敬される人、部下と協力する関係を築くことが得意な人など、時柱の推命は奥が深いです。
時柱に喜神の干支や建禄・帝王などの勢いのある十二運が配置される人は、自身の経歴を抜く可能性のある子供・部下運と判断することもできます。
四柱推命の解説~良い命式と運命~
ここでは、良い命式と運命について解説します。
運命で開花する
天干に食神と財星をもつ
倒食を受けにくい
上記に対して異論はあると思いますが、一つずつご紹介します。
身強・身弱が行運で開花するタイプ
命式で身強の人は、会社勤めよりむしろ独立運がある人が多い傾向ですが、上手くいくかは準備やスキルの高さ、行運次第です。
大運で財星がめぐるなどにより活躍期となる人もいる一方で、日干の強さ次第では金銭問題を抱えるなど、運命に翻弄されることも少なくありません。
身強で行運が良い人は四柱推命では良い命式ですが、そのタイプは多種多様です。
一方、身弱の人でも行運で身強になる干支(印星や比劫星)がめぐる時期は概ね吉になり、意志を反映できる人生を歩める傾向です。
身強で天干に食神と財星をもつタイプ
身強で天干に食神と財星をもつタイプに多いのは、起業家か実業家です。商売向きのアイデアが豊富であり、莫大な財産を築き上げる人が中にはいます。
以下の命式がその例です。
時日月年
甲癸甲丁
子亥寅亥
上記の命式では、日干癸が亥水(十二運が帝王)二支で支えられ、天干の乙は寅亥の支合で強まり、最終的に丁偏財に気が流れている命式です。
食神が月干にあるため、会話やコミュニケーション、発表やプロデュースなどが得意な人です。実業家や起業家など社会的に活躍する人の多くは食傷財星型に気が流れることが特徴です。
大運を加味して印星が大過した場合にも強い財星の抑えにより比較的健康で長生きします。
十二運の帝王が関係している場合はより発展することもあります。逆もしかりです。
※官印両全は堅さはありますが、優秀な人が多いです。
※財官双美は効率型で仕事ができ見た目もよく、男性は女性に人気です。
※月干に食神を持つ人は、コミュニケーションのきっかけとなる一言を積極的にします。
倒食を受けにくいタイプ
偏印が食神を剋すること
倒食傾向になるだけで、頭を抱える、悩みがち、病気や停滞など、好ましくない流れになることが特徴です。
倒食の原因となる印星(偏印・印綬)は、財星(偏財・正財)で抑える、比劫星(比肩・劫財・敗財)により気を流すことができるため、直接的に倒食が起きることは人生でもまれです。
※直接的にそれぞれの星が剋し合うことはまれであり、生じる・抑えとなる関係などにより軽減されていることがほとんどです。
命式内に強い財星をもつ
命式内に強い比劫星をもつ
命式内の食神がもともと強い人
上記のような命式を持つ人は、比較的健康であることが多く、努力次第では物事を発展させることができる人です。
運の力が及ばない場合は、遠回りして目標を目指すことになります。
四柱推命の解説~相性の見方を理解~
男女の恋愛相性を占いたいとき、どこを見ればいいのでしょうか。
五行・合・冲・通変星・身旺身弱・空亡・神殺など命式で見る相性は様々にあることがわかります。
合する干支をもつか
月干同士、月支同士が相生かどうか
自分が好む五行の干支をもつか
上記では、お互いにとって好む五行や干支があり、補え合えることに焦点を当てて解説します。
合する干支をもつか
時日月年 時日月年
庚甲辛丁 丙己辛壬
子辰巳丑 申丑亥戌
上記の相性をみると、まず日干同士が甲己の干合により縁が深いことがわかります。
次に、両者命式を合わせて子辰申の三合や子丑亥の方合をもつため、気に障ることが少なく、協力できる関係となり、相性はいいでしょう。
十二支が支合、三合、方合すると体の相性もいいと言われていますのでチェックです。
※逆に冲する相手とは反発するところをもちながら、相反する部分への刺激や魅力を感じるため、恋愛向きです。
月干同士、月支同士が相生かどうか
月 月 月 月
丁 官 己 財
酉→ 卯→
辛 敗 乙 傷
上記2名の月干支のみに着目すると、天干同士正財→正官に気が流れ、蔵干同士敗財→傷官に気が流れています。
両者相生という関係によりコミュニケーションがスムーズとなり、良い相性です。
両者個々の命式内に着目し、干支の干と支の縦方向に相生の場合は、さらに相性はよくなります。例えば、上記右の命式にある敗→傷という流れです。
自分が好む五行の干支をもつか
(女)日月年 (男)日月年
壬壬乙 戊丙甲
子寅亥 子子午
女命の日干は子水や月干壬に支えられていますが、寅亥に支えられている乙木に気が流れているため、身中~身旺です。
しかし、印綬や偏印などの印星がなければ、非常に行動がはっきりしており、人を傷つけやすいという特徴を持ち合わせています。
丙や丁があれば気の流れはよく、天干に気が漏れる干や、十二支に水を生じる五行があれば良好です。
そこで男命を見ると、天干に丙をもち、女性にとって相性のいい五行の干を持ち合わせています。
十二支に子水をもつ男性であれば、通根により比劫星が強まることで張り合う部分も生じるだけでなく、より元気になるという女性にとって五行のバランスが良くなる相性となります。
※自分の好む干支をもつ相手には好感をもつことになります。
※第一印象は年柱の天干通変星、命式内の最も強い五行(月支に通根)や通変星など諸説あります。

